先進国の水道水はおおむね直接飲用が可能となっていますが、当たり前のように、中国は今でも直接飲用はできていません。
表面ではこの原因は送水管路の汚れが酷いことが原因だと言われていますが、実は中国では水ビジネス業務に重大な欠陥があるともいわれています。
どうしてどうして中国の水道水は直接飲用できないのか?そして世界最悪の汚染度と言われている中国の水道事情についてご紹介をしたいと思います。
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日本の水道水と中国の違いとは?
日本ではどこでも蛇口をひねれば水道水を飲むことができます。
ただ、中国人の目にはこれは想像すらできない現象となっています。
2014年11月から2015年1月まで、中国水安全公益基金会は北京、上海、武漢等29の大中都市で飲用水サンプリングテストを実施しました。
しかし、29都市中14都市が一項目或いは多項目インデックスを合格しておらず、不合格都市は実に約半分に達する結果となっています。
中国の水道水は、汚染度が酷いこともあって、そのまま飲料水として使うことはできません。
現地の人たちも、浄水器、ミネラルウォーター、一度湯に沸かすなどをして飲料水として使っているほどです。
中国の水道水がそのまま使えるかは地域によって異なる
ただし、中国の中でも、「深センの水」は、中国で初めて水道水が飲用水として飲めるとも聞いたことがあります。
中国の水道水がどのくらい生活にそのまま使えるか、は地域にもよって違います。
深圳では、確かに公園などで水道の蛇口から出る水を直接飲んでいる人もいて、汚染度が低いのではないかという情報もあります。
しかし北京や、上海ではホテルの水道水も、かなり消毒のような強い匂いがしていました。
私も北京で滞在をしていたことがあるのですが、ホテルの水道水も強い匂いで、飲めるとはとても思えませんでした。
ただ、日本人にとって飲めるかどうかはまた別の話で、中国ではどこの水道水も直接飲用はできないと考えておいて良いでしょう。
水源があまりにも汚い中国の水
その原因は水源があまりに汚いことにあります。
不幸にも中国の大部分の河川は全て三類水質以下で、このような水資源を利用する事はできません。
中国の水は量だけでなく、質の問題も深刻です。
中国国内の河川や湖、沼などでは水質汚染が進んでいて、河川・湖沼の水のうち75%と、中国の都市部を流れる地下水のうち90%が汚染されているといわれています。
中国の水ビジネスは頓挫している状態
さらに、中国の浄水施設は資金が不足している状態となっています。
水汚染は大気汚染と異なっていて、実は水源の浄化処理や給水管路の更新敷設はどれも難しいことではありません。
最新の「資金と技術」があれば実現は可能となっています。
日本でも、以前からまずいと言われていた都道府県の水が徐々に改善しつつあります。
しかし中国の水ビジネス企業はこれまでずっと水事業は「疲弊」していて、事例では2012年、珠海水務集団によれば、浄水施設運営は資金不足状態にあるといわれて、ゲ内も、企業傘下にある3カ所の浄水施設は全く高度処理技術を使えないと指摘されています。
中国と日本の水は質が異なる
さらに、中国の水道水は、日本の水質とは異なり「硬水」というミネラルが多く含まれている水が出てきますので、注意が必要です。
軟水に慣れている日本人は硬水を飲むとお腹を壊す人もいるそうで、またミネラルが多く含まれていると、大人とは違い、内臓の発達が未熟な子供にもよくありません。
中国のレストランでは、お冷ではなく开水(沸かした水道水)が出てくることになります。
一般的には沸かした水道水です。
ただ、沸かした水道水に関しても多々問題があります。煮沸をしても取り除くことが出来ない物質もあり、それでも臭みを感じたり、美味しくないと感じることもあります。
中国で安全な水を手に入れる方法とは
もしも日本人が中国で暮らす場合、ウォーターサーバーと水の配達を頼むケースが多いそうです。
また、住む地域の水道水の水質によっては浄水器を設置する必要があるかもしれません。
浄水器とウォーターサーバー、どちらが合っているのかは自炊の頻度や地域の水質で判断する必要があります。
- 浄水器を購入
- ウォーターサーバーを購入、水を配達してもらう
日本にはさまざまなウォーターサーバーや浄水器があります。
富士の天然水ウォーターサーバー【フレシャス】など、非常に優れたウォーターサーバーがあります。
こういったサーバーを契約しているところもありますが、多くは中国でウォーターサーバーを契約しているそうです。
ただし、ジャブジャブと使えないということもあって、浄水器を取り付けている人も多いようですね。
現地の水道水をそのまま使うのに抵抗がある!と強く思う方は、ウォーターサーバーよりも浄水器を取り付けるのがオススメです。
旅行中の場合
先程も述べましたが、中国の水道水は硬水のため、日本人はそのまま飲むことを避けたほうがよいでしょう。
できるだけミネラルウォーターを飲むようにしましょう。
ただ、偽物も多いようなので、スーパーなどで購入することをおすすめします。
テレビCM放送中!【のむシリカ】などの、天然水は、テレビで放送中の芸能人や著名人のインスタグラムでも話題。添加物を含んでいないミネラルウォーターでとても美味しいです。
日本から持ち込み、現地で飲むようにするのもおすすめです。
まとめ
中国の水道水は日本と違って硬水であるだけでなく、汚染問題や衛生管理といった面からも心配する方が多く、実際に衛生面でも問題があるので、気をつけたほうが良いでしょう。
長い海外生活なら、現地で浄水器や、その他のウォーターサーバーを。
海外旅行の際も、ミネラルウォーターなどを持参したほうが良いでしょう。
水は生活のすべての基本で、生きるためには欠かせない大切な資源です。
日本は、過去に水汚染による公害問題を克服していることから、中国の水とはまったく質が違うことを知っておきましょう。