水戦争とは?水戦争で今後の水はどうなるのか。世界の現状も!

21世紀は水戦争が世界規模で起きる―と噂されています。

これは陰謀論の話ではありません。

すでにある地域ではその兆候が出始めているといわれています。

そこで、今後起こり得ると言われている、「水戦争」について具体的に分かりやすくお伝えしたいと思います。

とある地域で既に勃発している水戦争

実は既にとある地域で、既に水戦争が勃発しています。

その、ある地域というのは、アルゼンチン、ブラジル、パラグアイに跨る国境地帯、アルゼンチンとウルグアイの国境地帯です。

その地域の地下は、世界で屈指の淡水地帯となっているのが特徴となっています。

この地域は水資源が豊富であると言われていて、21世紀に入り、地政学的に、この存在を支配におきたいとしているのがアメリカです。

水資源の埋蔵量の多いブラジルとアルゼンチン

埋蔵量の多いブラジルとアルゼンチンの政権は当初ロシアと中国との外交関係が根強く、アメリカの入る余地がありませんでした。

しかし米国にとって1か国をコントロールすれば他の2か国にも自ずと影響力を発揮できることになるというもので、両国が合意した合同軍事演習を5月2日と3日に設定し、米軍がアルゼンチンに入国しています。

このように、地下資源が眠っている国を狙い、先進国がこれらの自然資源をコントロールしようとしているとして南米の専門家の間では警戒感が高まっています。

エチオピア・ナイル川で起きている水戦争とは

エチオピアに流れる川、青ナイル川の存在をご存知でしょうか。

タナ湖を源流するこの川はスーダンで白ナイル川と合流し、最終的に世界最大の川、ナイル川へとつながっています。

「エジプトはナイルの賜物」とかねてから言われてきました。

そして、現在でもナイル川はエジプトにとって重要な水源となっています。

しかし、その水を巡って現在、エチオピアとエジプトが対立状態となっています。

更なる経済発展を目的とし、青ナイル川にエチオピアが巨大なダムを建設しています。

そのダムが完成すれば下流に流れる水量が減少し、水不足に見舞われるのではないかとエジプト側は懸念しているという状態です。

両者の利害を一致させることは難しく、大きな問題であり、まさに水戦争という状態になっています。

あと25年で「30億人分の水が足りない」状況になる?

英国ガーディアンの記事で、世界銀行が、今後の水不足が「世界経済への打撃になる」ということを発表されています。

具体的には、2050年までに、こういったことが起きると考えられています。

・中東は水不足による原因で GDP が 14%落とされる

・中央アジアでは GDP が 11%落ちる

・東アジアでも、旧態依然の水の管理体制のままの場合、 GDP が 7%削ぎ落とされる可能性がある

・深刻な水不足は、東アフリカ、北アフリカ、中央アジア、南アジアの一部で発生することが予測され、北米とヨーロッパでは深刻な水不足の予測はない

・それらの地域では、部分的に現在の3分の2まで使用可能な水量が減少する

・また、一部の国では老朽化した水道管により3分の2以上の水が漏れて無駄になっている

こちらの予測は、なんと水不足による影響だけの予測ということで、とんでもないことであることが分かります。

こちらの予測のアジアというものに、日本が含まれるかどうかは定かではないのですが、日本の場合には四季があるので、自然の循環がもたらす雨によって水不足になりにくいといわれています。

中国の水は8割が飲用不可である

この水資源問題と関係してですが、中国では、約80.2%の地下水が深刻に汚染されているとの結果を明らかにしています。

総合硬度、マンガン、鉄、フッ化物などの主な汚染指標のほか、重金属と有毒有機物汚染も部分的に認められました。

北京環境保護・民間水専門家の張峻峰氏は「農作では大量の除草剤や化学肥料 農薬を使用します。田舎も同じような汚染状況が現れています」と述べています。

こちらの汚染されている地下水については「浄化するのには、少なくとも数百年、あるいは千年以上かかります」と言われています。

このような状態が続けば、アジアでも水戦争が引き起こされる可能性もありえます。

地球の水は2050年までに枯渇する:流出した報告書は、世界が「壊滅的な」運命になると書かれている

地球は 2050年までに極端な水不足に陥る可能性があり、それは「壊滅的」な道のりだと極秘文書では警告されています。

ウィキリークスによってリリースされた機密文書は、世界中のより多くの人々が肉を食べるようになると共に、世界は文明が崩壊するような水不足に陥る可能性が高いとされています。

私達が普段食している、 1ポンド(約 450グラム)の肉を作り出すためには、その動物を育てるための作物を維持するための大変な量の水が必要となるといわれています。

水不足は、2025年までに世界人口の3分の1に影響を与え、その後も、より悲惨な状況となり、2050年には壊滅的になっていると考えられると報告書でも述べられています。

まとめ

大地からの供給には限りがある。NASAの科学者によれば、水をくみ上げることは銀行の預金を取り崩すことに等しい。そして、その預金残高は減りつつある。

このように、大地からの供給には限りがあり、歴史上では、水を巡る紛争が 200回以上起きてきたことともいわれています。

水を汲み上げることは銀行の預金を崩すことに等しく、残高は減りつつあるということを私達は認識しなければなりません。