人の体重の半分は水なので、それを毎日補う必要があると信じられています。
十分な水の量を飲まなければ、脱水に陥って、体のバランスが崩れてしまいます。
現代社会では特に水を飲むことにに苦労をしないので、あまり意識しません。しかし水道栓をひねっても、蛇口から水が流れ出てこない家もあり、地元のスーパーでも、ボトルウォーターが買えない街もあります。
そういった安全に飲めない国について今回はスポットを当ててみていきたいと思います。
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150年前まではあらゆる人にとって水が安全ではなかった
実は、わずか150年ほど前まで、あらゆる人にとって、水が安全ではなかったんです。
工業化の進んだ近代的な国でさえも、水の確保には苦労をしてきた歴史があります。
また、飲水が確保することが出来ても、当時は問題が山積みで、一見きれいな水も安全だとは言いがたかったです。
今でこそ、水道水に、何かが混入されていたとしたら、皆が驚くでしょう。
しかし、それ以外にも、過去には、病原菌が水に含まれていてまさに「命を脅かす」ものだったのです。
現代社会では、飲料水に適してるかどうかは、清潔さで考えられていて、正確に解明され、微生物などが含まれていると分かります。
しかし、これはたった100年ほど前の話で、大量の飲水が確保できるようになったのはごく最近です。
産業界が率先して安全な飲水を供給しているのは西欧諸国
安全な飲水を確保するために手を尽くし、そのせいかが見られるのはほとんどが西欧社会です。
しかし、それ以外の発展途上国と呼ばれている国はまだまだ深刻な水不足に悩まされているのが現状です。
飲み水が飲めない国①バングラデシュ
たとえば、バングラデシュでは、都市部ももちろん、農村部でも深刻な水不足に悩まされています。
そもそもが、安全な飲み水を確保することが非常に困難で、現時点でも大きな課題となっています。
バングラデシュでは、さらに下痢を伴う病気でも、10万人以上の子供が亡くなっています。
バングラデシュでは、広い範囲で作られた井戸の水が、長期的に渡り、ヒ素に汚染されていたことを突き止めており、少しずつ体内に取り込まれたヒ素は、さまざまな病気の原因となっています。
飲み水が飲めない国②エチオピア
エチオピアの農村部では昔から水くみは、女性と子供の仕事となっています。
水を飲むのは水たまりで、そのために往復で6時間は歩くこともあります。
エチオピアでは、干ばつが度々発生し、それが原因で、病気が発症する確率が非常に高くなります。
飲み水が飲めない国③ハイチ
ハイチでは、未だに人口の半分近くが、衛生的な水を確保することが出来ていません。
貧しいハイチでは、効果的な給水方法を開発することに失敗しており、水の消毒、配管工事にかかる高コストも一つの要因で、貧しいハイチにとって難問となっています。
飲み水が飲めない国④インド
インドでは、水源の大半が、下水、農業排水に汚染されていて、伝染病の約20%程度が、危険な飲み物によるものであるといわれています。
貧しいインドでも、また農村を中心として、水を運ぶことが女性と子供の日課となっていて、生活の向上を約そ臆する教育、雇用の機会までを奪っているのです。
まとめ
現在、蛇口をひねることで、いつでも新鮮な飲料水が出ることも、店でボトルウォーターが買えることも、西洋社会を中心に当然だと思われています。
普段、節水を意識することはありません。
現代社会では、健康に良い水の情報が溢れ、そして魅力的な「商品」ともなっています。
ただし、依然として、安全で綺麗な飲み水の確保は核心的な世界における人類の課題の一つとなっています。